トーフビーツの(難聴)ダイアリー2022 web版 / 後半

2024年10月にZINEにて発売した「トーフビーツの(難聴)ダイアリー」を、有料ブログ形式にて配信しております。前半(1-6月)・後半(7-12月)の2部に分かれての販売となります。ZINEをお買い求めの方は下記リンクより。
******こちらは後半です。前半はこちらより******

7月
 音楽ディレクターの、いや、本業は会社員に戻ってしまったのだが、以前からちょいちょい会っている和田くんが事務所に来てくれて雑談。音楽業界のいろんな話を聞きながら、音楽を「仕事」にしていると言いながら仕事らしく最低限の約束も守れない人多すぎでは、と再び思わされることになった。
 
7月
 朝、奥さんが喉がいつもと明らかに違う感じがするという。職場などで少々思い当たる節もあるとのことで、夫婦で急遽PCR検査へ。奥さんは有症状ということで発熱外来、自分は無症状だったので都のPCR検査へ。都の無料PCRを受けるのは無症状者と一応ルールが決まっているのだが、明らかに有症状でそのルールを知らずに来ている人が大半で、どぎまぎする。
 自分はそのまま1日事務所で仕事(一応ことわっておくがここ数年は基本的に事務所には出入り業者や臨時バイト以外自分しか出勤はしない)、夕方には奥さんがコロナ陽性の知らせ。ついに来たか…
 PCRの結果は夜に出るのだが、完全なる濃厚接触者なので医療機関で再度PCR検査を受ける必要があるらしい。奥さんがPCR検査を受けた病院に歩いて向かう。連絡をもらっていたとはいえほぼ飛び込みだったので1時間近く待つ。自分がコロナかもしれないというのにわりと周りの人が呑気に見えた。
 病院で受けたPCR検査の結果は翌日15時までに出るという。電話があればクロ、掛かってこなければシロだという。とりあえず奥さんのこともあるし、自分も一応油断できないので事務所から仕事道具一式をトランクに詰めて帰る。
 自宅では一応自分の沙汰がわからないので一縷の望みをかけて奥さんは一旦家庭内隔離とした。犬もいるのでなかなかガッチリセパレートするのは難しい。
 とりあえず濃厚接触者は7日潰れることになるので週末の神戸のイベントはキャンセル、再度の検査や奥さんとのこの生活の中で感染した場合は翌週に控えるCHOICEもキャンセルすることになる。杉生さんに連絡し、一旦明日の結果を待つことに。あとは夫婦そろって過去数日会った人に全員(自分は和田さんのみの全1名)連絡。会った人がすぐトレースできるのは日記を書く思わぬメリットだった。
 あと今回驚いたことの一つに、我々のかかりつけ院がたまたまそうだったからかもしれないが、お医者さんが自ら毎日夜に電動自転車で近隣の家に処方薬を持ってきてくれた、ということがある。自分たちは本当に今医療のリソースそのものを食ってるんだなと自覚することにはなったが、毎日朝に電話をくださり、聞いた症状の薬などで足りないものがあれば夜には持ってきてくださった。
これには後々も本当に助かることになる。
 夜に出たPCR検査の結果は陰性。引き続き奥さんにはベッドで寝てもらい、簡易マットレスをネットスーパーで注文してこの日は床で寝た。DTMで培った床で眠る力が役立ったかもしれない(笑)。